海外普及

良導絡療法は新しい理学療法として現在、北米、中南米、
ヨ−ロッパ、東南アジアの各国に良導絡研究所が開設されている。

外国人に人気の良導絡

後藤良導絡研究所は良導絡国際指導機関として  14年間外国人を指導

ブラジル・リオデジャネイロにおける
日伯国際電気針学会報告

日本良導絡自律神経学会副会長 後藤公哉



オープニングセレモニーの様子

1995年にサンパウロで行われた医師鍼灸学会の良導絡セミナーに出席して以来の来伯である。昨年の日本良導絡自律神経学会名古屋大会の折り、ブラジル・リオデシャネイロのACADEMIA BRASILEIRA DE ARTE CIENCICA ORIENTAL (ABACO聰伯総合医療学園)のDr. Sohaku Bastos(聡伯)から鈴木太会長に、日本人移民100周年記念も絡め日伯国際電気針学会の内容の説明があり、日本特有の鍼灸技術である電気針良導絡のCongressを主体に開催したいとの要請があった。



学会の一コマ。左から安保徹氏、聡伯氏、筆者、成川洋寿氏

鍼灸は中国発だが、電気針、特に良導絡は日本独自の科学的な技術と捉えられる。その観点から、日本独特の鍼灸技術をブラジルで再興しようというのが聡伯氏(Dr.Sohaku Bastos)の考えである。今、ブラジルでも非常に中国の鍼灸の影響が強くなっているが、その中で、日本で学んだ聡伯氏としては百年祭をビッグチャンスと捉え、日本の鍼灸を前面に押し出すことを希望し、20081017日から19日の3日間、リオデシャネイロのブラジル外科医コンベンションセンターで開催されたのである。



筆者による電気針の実技風景

1991年のイタリア(ローマ)、1993年のポルトガル(リスボン)、1995年のブラジル(サンパウロ)、1997年のメキシコ(メキシコシティ)、2006年のポーランド(ワルシャワ)など、過去に私が参加した海外で行われた良導絡のセミナーと比べ、今回は500名以上の参加者があり、一番大きな規模であった。経済が急成長しているブラジルで鍼灸もアメリカに追いつく発展を感じる学会であった。

 また、新潟大学の安保徹先生も出席された。安保理論(自律神経の白血球支配法則/自律神経免疫療法)は自律神経の調整にフォーカスする中谷良導絡理論の延長でもあり、安保先生の参加によりコラボレ−ションができたことは、鍼灸電気針も含めた補完代替医療がなぜ健康維持に効能があるのか、科学的な位置づけをするという意味で非常に重要であった。

ところで、聡伯氏のABACOアカデミ−について、ひと言触れておこう。同アカデミーでは、鍼灸学校がリオデシャネイロ(3校)、サンパウロ、ポートアレグレ、サルバド−ル、ベロホリゾント、ビタリアなど6州に8校あり、3年制で理論のほかに350時間の研修が必要だという。

 リオデジャネイロ州では聡伯氏の尽力により、労働省の管轄で鍼灸師の職種が認可されており、他の州でも施行されてきている。国によって法律は異なるが、医療者主体ではなく患者主体の医療制度を望みたいものである。

 さて、この日伯国際電気針学会。今後は毎年リオデジャネイロで開催予定である。聡伯氏と学会開催にご尽力いただいた先生方や関係者ならびに研修生達に感謝を申し上げ、ブラジルでの良導絡の発展を期待している。

院長 後藤 公哉

参考書 良導絡療法 基礎と臨床 [
Bridging Two Worlds] \8,800
発行所 エンタプライズ株式会社 TEL 03-3555-7971


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